屋外でのくつろぎスペースが人気となる中、屋外用クッションの需要が高まっています。屋外用クッションは、テラスやベランダで快適に過ごすための重要なアイテムであり、使用することで屋外で過ごす時間がより楽しくなります。今回は、屋外で屋外用クッションを使用するメリットを解説します。屋外での快適な時間を過ごすために、屋外用クッションを検討している方は必見です。
屋外家具用クッションに必要な機能とは
屋外用クッションを選ぶ際には、以下の機能が重要です。
■耐候性
屋外用クッションは、雨や日光、湿気など天候の変化に対応できる耐候性が重要です。耐候性のあるファブリックやビニール素材は劣化しにくく、色あせを防止し、長期間使用できるようになります。特に、UV(紫外線)耐性がある素材は、日光による劣化を防ぐのに役立ちます。
■通気性・通水性
通気性・通水性が高い素材は、湿気や熱がこもらずムレにくくカビの発生を抑えることができます。また、水に濡れてもすぐに乾くのでプールサイド等で使用しても劣化しにくいのが特徴です。
■快適性
屋外用クッションは、座り心地が良く適度な厚みがあることが重要です。良い座り心地を提供するためには、適切なクッションの詰め物やフォームが使用されていることが大切です。また、熱を吸収しない素材や通気性が良い素材を選ぶことで、暑い季節でも快適に使用できます。
■汚れにくさ・洗濯可能性
屋外用クッションは汚れやすいため、表面が汚れにくい素材や簡単に洗濯できるものが望ましいです。汚れにくい素材は撥水性や耐汚染性を持っており、水や油をはじくことができます。プールサイドで使用する場合は、耐水性の他に塩素に対しての耐久性も求められます。また、取り外し可能なカバーがあるクッションは、洗濯が簡単で、清潔に保ちやすいです。
■耐久性
屋外用クッションは、使用頻度が高くなることもあるため、丈夫で破れにくい素材が重要です。高品質な素材や、強度の高い縫製技術が使用されているクッションは、耐久性が高く、長持ちします。
■スタイル・デザイン
屋外空間にマッチするデザインや色使いのクッションを選ぶことで、空間をより一層魅力的に演出できます。屋外用クッションは、様々なスタイルやデザインがありますので、自分の好みや屋外空間の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。また、同じシリーズや色調で統一感を持たせることで、より洗練された空間を作り出すことができます。
■収納性
雨の日や長期間使用しない場合は収納しておくとクッションが長持ちします。そんな時はコンパクトに折りたたんだり重ねて収納できるクッションが便利です。折りたたみ式や収納バッグ付きのクッションは、場所を取らず、整理整頓がしやすくなります。また、持ち運びが簡単なクッションは、ピクニックやキャンプなどのアウトドアイベントにも持っていくことができ、さらに便利です。
使う場所や用途に合わせて必要な機能を兼ね備えた屋外用クッションを選ぶことで、快適で機能的な屋外空間を楽しむことができます。耐候性や通気性、快適性、汚れにくさ・洗濯可能性、耐久性、スタイル・デザイン、収納性を考慮して、自分のニーズに合った最適なクッションを選びましょう。
室内用クッションは屋外でも使える?
室内用クッションを屋外で使用すると、いくつかのデメリットが生じます。
■耐候性が低い
屋外用クッションと比べて室内用は耐候性が低いため屋外で使用すると劣化が早まります。雨や直射日光、湿気による色あせや素材の劣化によって見た目や座り心地が悪くなります。
■通気性が低い
室内用クッションは通気性が低いことが一般的で、屋外での使用により水分や汚れが付着しやすくなります。これによってカビが発生しやすくなり、クッションの寿命が短くなるだけでなく、使用し続けることで健康面でも問題が発生する可能性があります。また、通気性が低いと熱を吸収しやすく、暑い季節に屋外で使用すると快適性が損なわれます。
■耐久性が低い
室内用クッションは屋外用に比べて耐久性が低い素材で作られていることが多く、屋外での使用によって破れやすくなります。加えて、屋外用クッションに比べて薄く作られている事も多いため、長時間の使用による劣化も早まる可能性があります。
上記の理由により、室内用のクッションを屋外で使用することは、クッションの耐久性や機能性、快適性の観点からも可能な限り避けた方が良いでしょう。
屋外用クッションカバーに適した素材
屋外用クッションカバーに適した素材は、耐候性、通気性、快適性、汚れにくさ・洗濯可能性などの特性を持っているものが理想的です。以下に、屋外用クッションカバーに適したいくつかの素材を挙げます。
ポリエステル
ポリエステルは、耐久性や耐候性が高くUV保護や撥水加工が施されたものが多く、屋外用クッションカバーに適しています。汚れにくく、手軽に洗濯できるのも利点です。
オレフィン
オレフィンは、耐候性や耐汚染性が高くカビや汚れに強いため、屋外用クッションカバーに適した素材です。また、通気性が良く、軽量で乾きやすいので、メンテナンスが簡単です。
ビニール
ビニールは耐水性があり水や汚れに強いため、屋外用クッションカバーに適しています。しかし、通気性が低いため湿気がこもりやすくなる点に注意が必要です。
コットンキャンバス
コットンキャンバスは耐久性があり、自然な風合いが魅力的です。ただし、撥水加工やUV保護が施されていない場合、雨や紫外線に弱いため、屋外での使用には適切な加工が必要です。
これらの素材はそれぞれ異なる特性を持っているため、耐候性や通気性、快適性、汚れにくさ・洗濯可能性を考慮して、使用する環境に最適な素材を選びましょう。
オレフィン生地の特徴
オレフィンは、ポリオレフィンという総称で呼ばれるポリマーから作られた合成繊維で、ポリプロピレンやポリエチレンが主な原料です。オレフィンには以下のような特徴があります。
【メリット】
■通気性がいい
通気性が良くムレにくく、カビや藻の発生を抑えることができるため、長時間座っていても快適でメンテナンスも容易です。
■色落ちしにくい(耐紫外線)
オレフィン繊維は色落ちがしにくいため、屋外での使用でも長期間色あせにくく、美しい状態を保つことができます。
■耐水性・耐塩素
オレフィンは水や塩素に対して非常に耐久性があるため、プールサイドや温浴施設等での使用にも適しています。
■環境に配慮された素材
石油資源を主原料とする合成繊維でありながら、製造プロセスで発生する二酸化炭素の量が比較的少なく、環境負荷が低いとされています。また、リサイクルが可能であることも環境に優しいポイントです。
【デメリット】
■触感が硬め
クッションの触感が硬めになる場合があるため、使用目的や好みに応じて選ぶことが重要です。
オレフィンを用いた屋外用クッションは上記のような特徴から、悪天候にも耐えることができ清潔で快適な状態を維持しやすい素材といえます。色落ちしにくくメンテナンスも簡単なため、クッションの頻繁な入れ替えが不要で、コストパフォーマンスにも優れた素材です。
QuickDryFoam(クイックドライフォーム)の特徴
QuickDryFoam(クイックドライフォーム)は、ドイツで開発された屋外家具用のクッション素材です。ポリウレタンをヘチマ繊維のように荒い網状に加工した構造(オープンセル構造)で、屋外用クッションの中材や家具に多く使用され人気を集めています。QuickDryFoam(クイックドライフォーム)には以下のような特徴があります。
【メリット】
■速乾性
クイックドライフォームは通水性が良く、乾燥する速度が非常に速いため、雨にぬれたりプールサイドで使用しても短時間で乾いて使用が可能になります。
■通気性
オープンセル構造は通気性が良く、長時間座っていてもムレにくく快適に使用できます。
■防カビ性
QuickDryFoam(クイックドライフォーム)のオープンセル構造は湿気がこもりにくいため、カビやバクテリアの繁殖を抑制するので衛生面でも優れています。
【デメリット】
■圧縮強度が低い
オープンセル構造のフォームは、通常のクローズドセル構造のフォームに比べて圧縮強度が低く、形状が変形しやすい傾向があります。
■防水性
QuickDryFoam(クイックドライフォーム)は通気性や速乾性に優れていますが防水素材ではないため、水気を完全に防ぐことは出来ません。
屋外用クッションや家具にQuickDryFoamを使用する際は、耐候性や撥水性のある素材のクッションカバーと併せて使用することで、さらに優れた性能を発揮できます。このような特徴から、QuickDryFoam(クイックドライフォーム)は屋外での使用や悪天候にも対応できる優れた素材として、多くの人々に選ばれています。
オレフィンやクイックドライフォームのお手入れ方法
【オレフィン素材】
■定期的な掃除
クッションの表面に付着した汚れや埃を、柔らかいブラシや掃除機で定期的に除去してください。
■水拭き
汚れが目立つ場合は水で湿らせた柔らかい布やスポンジで軽く拭いてください。必要に応じて中性洗剤を使用し、その後しっかりと水洗いして洗剤を流してください。
■乾燥
クッションを洗った後や水拭きした後は、十分に乾燥させてください。屋外で自然に乾燥させるか、風通しの良い場所で陰干しすることが望ましいです。
■クッションカバーの洗濯
クッションカバーが取り外し可能な場合、カバーを取り外して洗濯してください。洗濯方法については、製品の取扱い説明書を参照し指示に従って洗濯してください。
■長期保管時の注意
長期間使用しない場合は、クッションを清潔で乾燥した状態で保管してください。直射日光や高温多湿の場所を避け、通気性の良い場所で保管することが望ましいです。
【QuickDryFoam(クイックドライフォーム)】
■水拭き
定期的な掃除や汚れが目立つ場合は、クッションカバーを外して水で湿らせた柔らかい布やスポンジで軽くか洗剤を使用して汚れを洗い流してください。
■乾燥
水洗いをした場合やクッションの中材が濡れていると感じた場合は、クッションカバーを外して湿り気がなくなるまで陰干しすると元通りに戻ります。
■長期保管時の注意
長期間使用しない場合は、清潔で乾燥した状態で保管してください。直射日光や高温多湿の場所を避け、通気性の良い場所で保管することが望ましいです。
今回は、屋外用クッションを使用するメリットをご紹介しました。クッションの劣化や機能低下を避けるためにも、使用する環境に応じて適切な素材を選びましょう。この記事を通して、クッションの選び方について参考になった方もいらっしゃると思います。これからも、屋外での生活を快適に過ごすために、色々な情報を発信していきます。是非、他の記事もチェックしてくださいね!
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